免疫力を高める発酵食~174号 2020.06.15

発酵食の大きな効能
全国一の長寿県・信州には素晴らしい発酵食文化があります。発酵食はみそ、しょうゆ、甘酒、漬物、納豆。チーズ、ヨーグルトなど多彩です。なかでも信州の味噌の生産量は全国の約半分を占め、消費量も全国一。
また、野沢菜漬けをはじめとする漬物は全国2位、甘酒、しょうゆ豆も全国有数の生産量、消費量です。
みそ、しょうゆ、甘酒など、和食の基本となる発酵食品を生み出す微生物は「麹菌」です。でんぷんを糖化するアミラーゼ、たんぱく質をアミノ酸にするプロテアーゼ等が大量に含まれ、腸内の善玉菌の餌となって免疫活動を活性化させます。

味噌の効能
みそに胃がんや乳がんの予防効果、放射性物質の排除や障害予防の効果、老化やシミ、シワの原因となる活性酵素を排除する抗酸化作用などがあることは、数々の研究で周夫明されています。

甘酒の効能
米の「糀」を原料とする甘酒にはブドウ糖、アミノ酸、ビタミンBが含まれ、点滴のように効率のよい栄養補給ができるばかりか、腸内環境を整え、免疫力を高めることが知られています。お通じの改善にも効果を実感する人が多いようです。

漬物の効能
乳酸発酵の野沢菜漬け、たくあん漬けは、食物繊維と乳酸菌が腸内環境を整え、やはり免疫力を高めるのに役立ちます。
このように効能豊富な発酵食を上手に取り入れた一汁三菜の和食の習慣を続けることで、不安な日々も心にゆとりをもって前向きに過ごせる気がします。 発酵食は心身とも健康に長生きする秘訣といえるかもしれません。

発酵と腐敗の違いとは?
発酵とは麹菌、酵母、乳酸菌等の微生物により「有機物が変化し、人間にとって有益なものを作る」こと。腐敗との違いは「人間にとって有益か否か」で判断されます。

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本店増床工事 延期のお知らせ
本誌春号でお知らせした本店増床工事は、新型コロナウィルス感染拡大の影響並びにその後の経済状況を考慮し、延期とさせていただきます。
2021年4月からの「善光寺御開帳」に間に合うよう改修オープンの予定でしたが2,3年先となる見込みです。
ご期待くださったお客様には誠に申し訳ありません。さらに企画を練り、お客様にご満足いただける店舗にしてまいりますのでどうぞご期待ください。
信州香味だより174号より 2020.06

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