亀のよもやま話~181号 2022.01

農家の高齢化と気温上昇による天候不順
2022年から大根も「かまくらや」田中さんに委託
     

大根栽培の新しい担い手
長野市七二会の内河さんに大根の栽培をお願いして約20年になります。 戸隠から始まり、鬼無里、小川村、菅平、高山村と長野市周辺の農家に依頼してきましたが、近年は長野市松代や七二会等近辺の農家が主力となってきました。
内河さんからは「こんなに楽しくおもしろい作物はない、体の続く限りがんばりたい」と、ありがたいお言葉をいただいています。とはいうものの、他の農家の方も含め、高齢化で離農せざるを得なくなるのではないかと、心配は尽きません。
そんな時、心強いお話をいただきました。

そば栽培のかまくらやさん 多品種栽培化へ
松本の「かまくらや」さんが、ニンジンや漬物用の大根の栽培を始めたというのです。
昨年の「亀のよもやま話」で取り上げたように、「かまくらや」さんは遊休休耕農地約170hを活用し、そば栽培を主力に農業を営む県下最大の農業法人。すや亀では数年前から大豆の栽培をお願いしています。
2020年からのコロナの影響で、外食や観光の低迷からそばの需要が落ち込み、「かまくらや」さんでは、経営安定のために2021年から多品種栽培に方針変更されました。
トマトジュースの原料栽培を手始めに、ニンジン、大根の栽培をスタート。ことにトマト栽培では大型の収穫機械を導入し、初年度でなんと200tを収穫し、新聞などにも取り上げられました。ニンジン、大根は同じ収穫機械を共用できるとのこと。若い社員さんとともに機械化できることは機械化し、作業の合理化を図っていくそうです。来年からは漢方薬の原料の栽培も始めるとうかがっています。

来シーズンのたくあん漬けにご期待ください
昨年は残念ながら間に合いませんでしたが、今年からはたくあん漬け用の大根を「かまくらや」さんにも委託します。実はここ数年、大根の収穫が思うようにいかず、昨年はたくあんの発売開始からわずか1週間で、今年もたった2週間で売り切れてしまい、楽しみにしておられるお客様には大変ご迷惑をおかけしました。これで来年からは安心して販売ができそうです。

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