亀のかたらい~181号 2022.01

七年に1度の盛儀
善光寺御開帳と仲見世の変遷

感染対策のもと令和4年春開催 
この4月3日から6月29日まで行われる善光寺御開帳は、新型コロナの影響で本来の予定を一年ずらし、今年の開催となります。
人々の密集や濃厚接触が心配な「回向柱」参拝や「お戒壇巡り」は、それぞれ綿密な対策が取られ実施されます。とはいえ前回までのような人出があるか心配されます。

店舗の20%が入れ替わった仲見世 
善光寺仲見世では、この3年で50店舗のうち10店(20%)が入れ替わる大激変が続いています。この先もさらに新しい店舗業態への変化が予想されます。 
2年間にわたる新型コロナの影響で観光客の激減がありましたが、昨年末の段階では回復が見られていました。
昔ながらの土産物商品ばかりを扱っているお店では現代のお客様の満足を得られず、衰退するばかりでした。しかし、さすがは善光寺仲見世。撤退が決まった店の後は、すぐに新規の出店が決まります。 
業態や顔ぶれにも時代の流れ 
当店が出店した長野冬季オリンピック前の1996年当時は、新規出店自体がほとんどありませんでした。しかも当店のように「みそソフト」や「田楽モチ(当時は「焼むすび」は扱っていませんでした)」といった飲食のテイクアウトを主体とする出店は大変珍しがられたものです。 
現在の新規参入の店舗は、おやきのいろは堂さんやりんご菓子の二葉堂〈ベニベニ〉さんのように地元資本で個性の確立した自社商品(食品)を持つタイプと、スターバックスさんや杉養蜂園さんのように全国展開しているタイプに大別されます。 
お客様により満足いただける店が多くなることは、仲見世全体にとってもよいことではないかと感じています。

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